ジャカルタの治安は?現地で暮らして気づいた、意外なリアルな現状

 

東南アジアの中心都市として、日々発展を続けるインドネシアの首都ジャカルタ。ビジネスや観光で訪れる方も増えていますが、「ジャカルタって治安はどうなの?」「渡航前に気をつけるべきことは?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ニュースなどで見聞きする情報と、実際に現地で暮らす人たちが感じる治安は、時に大きなギャップがあります。この記事では、ジャカルタに住む私が肌で感じた、意外な治安のリアルと、安心して過ごすための具体的な対策をご紹介します。

ジャカルタの治安、結論から言うと「意外と良い」?

一般的に東南アジアの都市では、スリや置き引き、ぼったくりなどへの注意喚起がよくされますよね。もちろんジャカルタでも注意は必要ですが、実際に暮らしてみて感じたのは、思っていたよりもずっと治安が良いということです。

もちろん、日本のような「絶対安全」とは言い切れませんが、日中の繁華街やオフィス街では、人々が活発に動き、比較的安全に過ごせる環境だと感じています。特に、主要な商業施設やホテル、オフィスビルでは、厳しいセキュリティチェックが行われており、安心感があります。

現地で気づいた「意外なこと」と、その背景

私がジャカルタで暮らす中で特に「意外だな」と感じたのは、以下の点です。

  1. 目に見えるセキュリティ対策の多さ
    • 大型商業施設やオフィスビル、高級アパートメントの入り口では、必ず警備員がいて、手荷物検査金属探知機でのチェックが行われます。車両の入場時には、車の下部をミラーで確認する様子も。
    • 日本ではあまり見かけない厳重なセキュリティ体制は、初めは驚きましたが、これが日常風景。これにより、不審な人物の侵入を抑止する効果は非常に高いと感じます。
  2. 富裕層と貧困層の共存、しかし明確な棲み分け
    • ジャカルタは貧富の差が顕著な都市ですが、意外なほどそれぞれの生活圏がはっきりと分かれている印象を受けます。
    • 高級ショッピングモールでは富裕層がゆったりと過ごし、そのすぐ外には屋台が並ぶといった光景はありますが、直接的な衝突や、貧困層が富裕層エリアでトラブルを起こすようなケースは、私が経験する限り非常に稀です。
    • これは、徹底したセキュリティと、それぞれのコミュニティ内での「暗黙のルール」が機能しているからかもしれません。
  3. 公共交通機関の利便性向上と安全性
    • 以前はタクシーやバイクタクシーが主流でしたが、近年はMRT(都市高速鉄道)やLRT(軽量高架鉄道)、KRL Commuter Line(通勤電車)といった公共交通機関が整備され、移動が格段に便利になりました。
    • これらの交通機関は比較的清潔で、女性専用車両があったり、改札や駅構内にも警備員が常駐しているため、安心して利用できます。利用者の質も、以前よりも向上していると感じます。
  4. 夜間の注意点はやはり必要
    • 日中は比較的安全でも、やはり夜間は注意が必要です。特に人通りの少ない路地裏や、ライトアップが不十分な場所は避けるべきです。
    • 外国人観光客を狙ったタクシーのぼったくりや、睡眠薬強盗といった手口もゼロではありません。夜間は、信頼できる配車アプリ(GrabやGojekなど)の利用がおすすめです。

ジャカルタで安全に過ごすための具体的な対策

「意外と良い」とはいえ、やはり海外。基本的な防犯対策はしっかりと行いましょう。

  1. 貴重品管理の徹底
    • 財布やスマートフォンは、体の前側のポケットやカバンの中にしまうなど、取り出しにくい場所に保管しましょう。リュックは前抱きにすると安心です。
    • 必要以上に多額の現金を持ち歩かないようにしましょう。クレジットカードやデビットカードの利用も検討を。
  2. 不審な人物や集団には近づかない
    • 日本人や外国人観光客を狙った詐欺や、強引な物売りも存在します。興味がなくてもはっきりと断り、しつこくされても相手にしないのが一番です。
    • 人混みや、見慣れないデモが行われている場所には近づかないようにしましょう。
  3. 信頼できる交通手段を利用する
    • 移動には、メータータクシーの利用を心がけるか、Grab(グラブ)やGojek(ゴジェック)といった配車アプリを積極的に活用しましょう。これらは事前に料金が分かり、乗車履歴が残るため、トラブルのリスクが低いとされています。
    • 流しのタクシーを利用する際は、Blue Bird(ブルーバード)グループなど、評判の良い会社を選ぶと安心です。
  4. 夜間の一人歩きは避ける
    • 特に女性は、夜間の一人歩きは極力避けましょう。移動の際は、安全な交通手段を利用するか、信頼できる人と行動を共にすることをおすすめします。
  5. 最低限のインドネシア語を覚えておく
    • 「Terima kasih (ありがとう)」「Maaf (ごめんなさい)」「Tolong (助けて)」など、簡単な挨拶や緊急時に使える言葉を覚えておくと、現地の人とのコミュニケーションがスムーズになり、いざという時に役立ちます。
  6. 海外旅行保険に加入する
    • 万が一の病気や怪我、盗難などに備え、海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。

まとめ

ジャカルタの治安は、ニュースで報じられるイメージよりも、実際に現地で生活してみると「意外と安全」だと感じることが多いです。厳重なセキュリティ体制や公共交通機関の整備が進んだことで、より安心して過ごせる環境になりつつあります。

もちろん、海外である以上、基本的な防犯対策は不可欠です。貴重品管理の徹底、信頼できる交通手段の利用、そして夜間の一人歩きを避けるといった注意点を守ることで、ジャカルタでの滞在をより快適で安全なものにできるでしょう。

ぜひ、ジャカルタの活気ある街並みと、そこで暮らす人々の温かさに触れて、新しい発見を楽しんでくださいね!

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