「これって何の魚?」を解決!初心者のための釣れた魚の見分け方と定番の種類
釣りを始めたばかりだと、「今釣れた魚、一体何だろう?」「食べられるのかな?」「毒はないかな?」と不安になりますよね。
お店に並ぶ魚図鑑やネットの情報は専門的で分かりにくいものが多いですが、初心者が安全に、そして楽しく釣りをするために最低限知っておきたい魚の見分け方の超基本と、堤防でよく釣れる魚の種類を優しく解説します。
1. 釣れた魚の見分け方と安全確認の3ステップ
魚の種類を見分けるのは観察がすべてです。特に初心者の方は、毒を持った危険な魚と無害な魚を見分けることが何よりも重要です。
ステップ1: 体の特徴を観察しよう
釣れた魚を写真に撮り、次のポイントを観察します。
観察ポイント | 注目する点 | 例と見分けのヒント |
体型 | 細長いか、平たいか、丸っこいか。 | キスは細長い、カレイ/ヒラメは平たい、フグは丸い。 |
体色・模様 | 縞模様(シマ)があるか、斑点(ホシ)があるか。 | マアジは黄色い線、メジナは黒っぽい。 |
ヒレのトゲ | 背ビレや胸ビレに太いトゲがないか。 | ゴンズイやハオコゼなどの毒魚は、ヒレに鋭い毒のトゲを持つことが多い。素手で触るのは厳禁です。 |
口や歯 | 口が大きいか、鋭い歯があるか。 | タチウオやフグは歯が鋭いため、噛まれないように注意。 |
ステップ2: 便利なツールで確認しよう
最近はスマホのアプリや機能を使えば、その場ですぐに魚種を特定できます。
Googleレンズや画像検索:釣れた魚の写真を撮って検索するだけで、AIが似ている魚を候補として表示してくれます。手軽で最速の判別方法です。
魚図鑑アプリ:日本近海の魚を網羅した専門のアプリをインストールしておけば、食中毒の危険性や生態も確認できて安心です。
ステップ3: 危険な魚は絶対に触らない
毒を持った魚は、魚バサミやタオルを使って絶対に素手で触らないようにしましょう。
毒魚は死んでいても毒が残っていることが多いです。種類が不明でヒレにトゲがあるなど不安な場合は、ハリス(糸)を切ってそのまま海に返すのが最も安全です。
2. 初心者が堤防でよく釣れる「定番魚」5選
日本の堤防(波止)や漁港でよく釣れる、初心者にとって身近な人気魚をマスターしましょう。
① マアジ(真鯵)
特徴: 体が銀色で細長く、尾ビレの付け根に硬いトゲのようなウロコ(ぜいご/ぜんご)が並んでいます。
釣り方: サビキ釣りの定番。回遊魚なので群れで釣れると入れ食いになることも。
食べ方: 刺身、塩焼き、アジフライなど、何にしても美味しい****超人気魚。
② イワシ(鰯:マイワシ、カタクチイワシなど)
特徴: マアジより細長い体形で、鱗が剥がれやすいのが特徴。マイワシには体側に黒い点(七つ星)が並ぶことがあります。
釣り方: アジと同様にサビキ釣りで釣れ、群れで回遊してきます。
食べ方: 煮付けや天ぷら、丸干しなどで、栄養価が高く美味。
③ カサゴ(笠子)
特徴: 体に黒い斑点があり、大きな口といかつい顔が特徴の根魚(ねざかな)。
釣り方: 穴釣りや際(きわ)の探り釣りで釣れることが多いです。
食べ方: 刺身や味噌汁、煮付けにすると絶品の高級魚。背ビレなどのトゲは鋭いので注意が必要です。
④ マハゼ(真鯊)
特徴: ハゼ特有の細長い体形で、体色は茶色や薄茶色。河口や内湾の砂泥地に生息します。
釣り方: ちょい投げ釣りやミャク釣りで、秋にかけて大型化します。
食べ方: 天ぷらが最高に美味しいと評判。
⑤ キス(鱚)
特徴: 美しい****流線形で白っぽい体色。「砂浜の女王」とも呼ばれます。
釣り方: ちょい投げ釣りや投げ釣りで、砂地を探るのが基本。
食べ方: 上品な白身魚で、天ぷらや塩焼きにすると非常に美味。
3. 要注意! 毒のある危険な魚の見分け方
楽しく安全に釣りをするために、触ってはいけない****毒魚の代表的な種類を必ず覚えておきましょう。
魚種 | 危険な特徴 | 触った場合の対応 |
ゴンズイ | 背ビレと胸ビレに鋭い毒のトゲを持つ。群れで釣れることが多い。 | 激痛を伴う。火傷しない程度の熱いお湯に患部を浸すと毒の働きが弱まる場合がある。病院へ。 |
ハオコゼ | カサゴに似ているが小型で、背ビレなどに毒のトゲがある。 | 激しい痛み。ゴンズイと同様の応急処置後、病院へ。 |
アイゴ(バリ) | ヒレのトゲに毒があり、刺さると強い痛み。独特の臭いがある。 | 痛みが強い場合は病院へ。 |
フグ(クサフグなど) | 内臓や皮などに猛毒のテトロドトキシンを持つ。歯も鋭い。 | 絶対に****素人が調理して食べてはいけない。釣れてもリリース。 |
【注意点】
毒魚のトゲは靴底を貫通することもあるため、絶対に****踏みつけたりしないでください。
安全が確認できない魚は、素手で触らず、ハサミで糸を切って****リリースしましょう。
釣りの醍醐味は、何が釣れるか分からない****ワクワク感です。基本的な知識と安全対策を身につけて、初めての一匹との出会いを存分に楽しんでくださいね!