釣れた魚、なんて名前? 初心者でも簡単!魚の見分け方ガイド


釣り上げた魚を見て、「これ、なんて魚だろう?」と思ったことはありませんか?

図鑑で調べようにも、似た魚が多くてなかなか見分けがつかない…。

そんな初心者の方に向けて、釣った魚を簡単に見分けるためのポイントを、分かりやすく解説します。

1. なぜ魚の見分け方が大切なの?

釣りの楽しみは、魚を釣るだけではありません。

釣った魚の名前を知ることで、その魚の生態や習性を理解し、さらに釣りが楽しくなります。

また、魚の中には、毒を持っていたり、法律で持ち帰りが制限されていたりする種類もいます。安全に釣りを楽しむためにも、見分け方を覚えることはとても重要です。

2. 見分け方の基本!チェックする3つのポイント

魚を見分けるには、全身をじっくりと観察するのが一番です。特に、この3つのポイントに注目してみましょう。

ポイント①:ヒレの形と位置

魚の種類によって、ヒレの形や数が違います。

  • 背ビレ、胸ビレ、尾ビレ: それぞれのヒレの形や、ギザギザしているか、丸いかなどを確認しましょう。

  • 小離鰭(しょうりき): アジ科の魚に見られる、尾ビレの付け根にある小さなヒレです。このヒレの有無でマアジとマルアジを見分けることができます。

ポイント②:体色や模様

魚の色や模様も、見分けるための重要な手がかりです。

  • 縞模様や斑点: クロダイやイシダイのような魚には、特徴的な模様があります。また、同じ種類の魚でも、生息環境によって体色が微妙に異なることがあります。

  • 体高: 魚体の高さ(体高)も、見分けるポイントになります。体高が高くて丸い魚、細長くて平たい魚など、全体的なフォルムに注目してみましょう。

ポイント③:口や目の形

顔つきをよく観察することで、種類が特定できることもあります。

  • 口の形: 釣り上げた魚の口の形が、上を向いているか、下を向いているか。これは、エサの捕り方に関係しています。

  • 目の位置: 目の位置が頭の上の方にあるか、横についているかなども、魚の種類を判別するヒントになります。

3. 特に似ている魚の見分け方

釣り場でよく間違えやすい、似た者同士の魚を見分けるコツをご紹介します。

アジ科(マアジとマルアジ)

先ほどご紹介した「小離鰭」に注目しましょう。尾ビレの付け根の上と下に小さなヒレがあるのが「マルアジ」、ないのが「マアジ」です。

ブリとヒラマサ

これはちょっと上級者向けですが、見分ける方法があります。

  • 口角: ブリは口の端(口角)が角ばっていますが、ヒラマサは丸みを帯びています。

  • 胸ビレと腹ビレ: ブリは胸ビレと腹ビレの長さがほぼ同じですが、ヒラマサは胸ビレの方が短いです。

4. 判別が難しい時に役立つ便利なツール

「どうしても分からない!」という時は、スマホのアプリを活用してみましょう。最近は、釣った魚の写真を撮るだけでAIが魚の種類を判定してくれる便利なアプリがたくさんあります。

  • 魚図鑑アプリ: 「マイAI」や「PictureFish」など、写真から魚を判別できるアプリは、初心者にとって心強い味方です。

  • オンラインの魚図鑑: 多くの魚図鑑サイトでは、写真やキーワードから魚を検索できます。釣り場ですぐに調べられるように、ブックマークしておくと便利です。

まとめ:釣りを深く楽しむための第一歩

釣りは、ただ魚を釣るだけでなく、海の生き物たちと触れ合う素晴らしい趣味です。

今回ご紹介した見分け方を参考に、釣った魚とじっくり向き合ってみてください。

魚の名前を知ることで、その魚の生態や習性への興味が湧き、さらに釣りの世界が広がっていくはずです。

安全に、そして楽しく釣りを満喫してくださいね。