動きのある被写体をブレずに撮影する方法
「動いている子どもやペット、電車を撮ったらブレてしまった…」そんな経験、ありませんか? 躍動感のある瞬間を写真に収めたいのに、ブレてしまっては台無しですよね。でもご安心ください。ちょっとしたカメラの設定とコツを知るだけで、動きのある被写体をブレずに、シャープに撮影することができます。今回は、ブレを防ぐための基本的なテクニックを分かりやすく解説します。
1. 「シャッタースピード」を速くする
シャッタースピードは、写真を撮る際にカメラのシャッターが開いている時間の長さです。この時間が短ければ短いほど、被写体の動きを止めて撮影できます。
なぜシャッタースピードが重要?
シャッタースピードが遅いと、シャッターが開いている間に被写体が動いてしまい、写真がブレてしまいます。
逆に、シャッタースピードを速くすると、一瞬を切り取ることができるため、被写体の動きがピタッと止まったような写真が撮れます。
具体的な設定:
動きの速い被写体(走る子ども、スポーツ選手など)を撮るときは、1/500秒以上に設定してみましょう。
さらに速い動き(鳥の羽ばたき、跳ねる水滴など)を撮るときは、1/1000秒以上に設定するとより効果的です。
カメラのモードを**「S(シャッタースピード優先)」**に設定すると、シャッタースピードだけを自分でコントロールできるので便利です。
2. 「ISO感度」を調整する
シャッタースピードを速くすると、カメラが取り込む光の量が減って、写真が暗くなってしまいます。そこで重要になるのが「ISO感度」です。
なぜISO感度を上げるの?
ISO感度を上げると、少ない光でも明るく写真を撮ることができます。
シャッタースピードを速くして写真が暗くなった分を、ISO感度を上げることで補うことができます。
具体的な設定:
曇りの日や室内など、光が少ない場所では、ISO感度を400〜1600に設定してみましょう。
さらに暗い場所では、3200以上に上げることも検討してください。
注意点:
ISO感度を上げすぎると、写真に「ノイズ」と呼ばれるざらつきが発生しやすくなります。
明るい場所では、ISO感度を低く(100〜200)保つのがおすすめです。
3. 「AF(オートフォーカス)」のモードを使い分ける
ピントが合っていないと、写真全体がブレて見えてしまいます。動く被写体にピントを合わせ続けるには、AFモードを使い分けることが大切です。
こんなモードを使ってみよう:
コンティニュアスAF(追尾AF):
被写体が動いても、カメラが自動的にピントを合わせ続けてくれるモードです。
**「C-AF」や「AI Servo AF」**など、カメラのメーカーによって呼び名は異なります。
スポーツや動物など、被写体が不規則に動き回る場面で非常に有効です。
ポイント:
カメラを構える前に、AFモードをコンティニュアスAFに切り替えることを習慣にしましょう。
ピントを合わせたい被写体をファインダーの中央に捉え続けると、より正確にピントが合います。
まとめ
動きのある被写体をブレずに撮影するには、**「シャッタースピードを速くする」**が基本中の基本です。
シャッタースピードを速くして、一瞬を切り取る。
写真が暗くなったら、ISO感度を上げて明るさを補う。
コンティニュアスAFで、被写体にピントを合わせ続ける。
この3つのポイントを意識するだけで、あなたの写真は見違えるほどシャープになります。ぜひ、今日からカメラの設定を変えて、躍動感あふれる一枚に挑戦してみてください。