もう飽きた!を卒業!古い家具を「宝物」に変えるDIYリメイク術
「この家具、まだ使えるけどなんだか古臭い…」「部屋の雰囲気と合わなくなった…」そんな悩みを抱えていませんか?高価な家具を買い替えるのは大変ですし、愛着のある家具を捨てるのはもったいないですよね。
そんな時こそDIY家具リメイクの出番です!
リメイクは、塗装や取っ手の交換、シートを貼るといった簡単な方法で、家具の印象を劇的に変える魔法のようなテクニックです。古い家具がおしゃれで世界に一つだけのオリジナル家具に生まれ変わる喜びは格別。初心者の方でも手軽に挑戦でき、高い費用対効果で理想のインテリアを実現できます。
この記事では、家具の表情をガラリと変えるための具体的なリメイク方法と、誰でも簡単に取り組める**リメイクの「お宝アイデア」**を詳しくご紹介します。
1. 初心者向け!家具を「生まれ変わらせる」簡単リメイク3大テクニック
まずは、DIY未経験でも失敗しにくい、最も手軽で効果の高いリメイク方法からマスターしましょう。
① ペイント(塗装)で色を塗り替える
家具の印象を最も大きく変えるのが色です。家具全体を好きな色に塗り替えるだけで、和風のタンスが北欧風チェストに、味気ないカラーボックスがおしゃれな収納棚に大変身します。
用意する塗料: 室内家具には、臭いが少なく扱いやすい水性塗料がおすすめです。特にミルクペイントやチョークペイントは、下地処理(ヤスリがけ)が不要、または軽くて済むものが多く、マットでアンティークな質感に仕上がるためDIYで大人気です。
塗装のコツ:
下準備: 塗らない部分(取っ手や蝶番)をマスキングテープでしっかり保護しましょう。
サンディング: 古いニスやツルツルした面は、塗料の密着性を高めるために軽く紙やすりで削る(サンディング)のが基本です。
重ね塗り: 一度に厚く塗るとムラの原因になります。薄く塗って完全に乾かし、二度塗りすることでプロのような美しい仕上がりになります。
② 取っ手・金具を交換する
家具の「顔」とも言える取っ手やつまみは、ドライバー一本で交換できる最も手軽なリメイクパーツです。
印象を変えるパーツ:
アイアン(鉄)素材や真鍮(しんちゅう)素材:高級感やインダストリアルな雰囲気をプラスします。
陶器やガラスのつまみ:フレンチカントリーやシャビーシックな可愛らしい雰囲気に。
木製のシンプルな取っ手:ナチュラルで温かみのある印象に変わります。
交換時の注意点: 新しい取っ手のネジ穴の間隔が、元々開いている穴の間隔と同じか、事前に必ず確認しましょう。合わない場合は、パテで元の穴を埋めてから、新たに穴を開ける必要があります。
③ リメイクシート・壁紙を「貼る」
木目調、レンガ調、大理石調など、豊富なデザインのリメイクシート(カッティングシート)を貼るだけで、まるで違う素材の家具のように見せられます。賃貸でも貼ってはがせるタイプを選べば安心です。
活用アイデア:
カラーボックス全体に木目シートを貼って高級感のあるチェストに。
テーブルの天板に大理石調シートを貼ってモダンなカフェテーブルに。
引き出しの前面だけに柄物や色違いのシートを貼ってアクセントに。
貼るコツ: 貼り始めを水平・垂直に合わせ、**スキージー(ヘラ)**を使って中心から外側へ空気を抜きながら貼ると、シワや気泡が入らずきれいに仕上がります。
2. 【応用編】家具の「用途と形」をガラリと変える上級アイデア
基本的なリメイクに慣れたら、家具の構造に手を加え、機能そのものを変えてしまう応用リメイクに挑戦してみましょう。
アイデア①:収納家具を「ベンチ・デスク」に変身させる
汎用性の高いカラーボックスや古いチェストは、アレンジ次第で全く別の家具として再利用できます。
ベンチ収納: 横置きにしたカラーボックスの上にクッション性のある厚めの板(座面)を乗せるだけで、収納力抜群のベンチが完成します。玄関で靴を履くためのベンチや、リビングの窓際に置く飾り棚兼ベンチとしても活用できます。
L字型デスク: 2〜3個のカラーボックスを組み合わせて土台にし、その上に大きな天板を固定すれば、作業スペースの広いL字型デスクやワークカウンターが作れます。収納を兼ねているため、省スペースで機能的です。
アイデア②:脚を付けて「北欧風・ミッドセンチュリー風」に格上げ
元々床に直置きされていた家具や背の低いタンスに**脚(丸脚やアイアン脚)**を取り付けるだけで、一気にデザイン性が向上します。
効果: 脚が高くなることで重厚感が軽減され、モダンで軽やかな印象に変わります。また、掃除がしやすくなるという実用的なメリットもあります。
取り付け方: ホームセンターなどで販売されている家具用の脚と、取り付け用の金具(プレート)を使用します。木製家具であれば、金具をビスで底面にしっかりと固定するだけでOKです。この時、脚の長さを変えることで、ローボード(低い棚)をサイドボード(高い棚)に変えるといった大胆なリメイクも可能です。
アイデア③:扉・引き出しを外し「見せる収納」へチェンジ
古いテレビ台やタンスの引き出しを全て抜き、棚板を追加することで、オープンラックや**飾り棚(ウォールシェルフ)**に作り変えるアイデアです。
メリット: 圧迫感がなくなり、お気に入りの雑貨や本をディスプレイできます。背板にリメイクシートや壁紙を貼って色を変えると、さらに個性が際立ちます。
3. リメイク成功のための「必須アイテム」と「安全対策」
リメイク作業を安全かつきれいに進めるために、いくつかの必須アイテムとポイントを押さえておきましょう。
電動工具の活用: ビス打ちやサンディングには電動ドライバーと**サンダー(電動ヤスリ)**が必須です。手作業に比べ、仕上がりの美しさと作業効率が格段に上がります。ホームセンターでレンタルできる場合もあります。
養生と換気: ペイントや接着剤を使う際は、床や周囲を養生シートで保護し、必ず換気を十分に行ってください。
採寸は慎重に: 特にシート貼りや取っ手交換では、正確な採寸が仕上がりを左右します。メジャーや定規を使って、ミリ単位まで確認しましょう。
DIYリメイクは、創造性を刺激し、環境にも優しい趣味です。ぜひ、古い家具を「新しい宝物」に変える喜びを体験してみてください。