迷ったらこれでOK!初心者のための釣り竿とリールの失敗しない選び方
これから釣りを始めたいけれど、お店に並ぶ釣り竿(ロッド)やリールの種類が多すぎて、「どれを選べばいいの?」と頭を抱えていませんか?
ご安心ください! 釣りは最初の一歩さえ踏み出してしまえば、奥深くて楽しい趣味です。初心者さんが快適に、そしてトラブルなく釣りを楽しめるように、最初の1本を選ぶためのシンプルな基準とおすすめの組み合わせを徹底的に解説します。
重要なのは、「何を」「どこで」釣りたいかをざっくり決めることです。この2つのポイントさえ押さえれば、竿とリールの適切な選び方が見えてきますよ。
1. 最初の1本は汎用性の高い「スピニングタックル」を選ぼう
まず、初心者の方に最もおすすめするのは、「スピニングリール」と、それに合わせた「スピニングロッド」の組み合わせ、通称「スピニングタックル」です。
【スピニングリールが初心者におすすめの理由】
種類 | 特徴 | 初心者へのメリット |
スピニングリール | リールの下に竿がぶら下がる形。糸を放出する際に抵抗が少ない。 | 糸が絡むライントラブル(バックラッシュ)が非常に少ないため、キャスト(投げる動作)の練習に最適。 |
ベイトリール | リールが竿の上につく。 | 大物とのやり取りや重いルアーを投げるのに向くが、扱いに慣れが必要。 |
ベイトリールは上級者向け。最初は必ずスピニングから始めましょう。
2. 釣り竿(ロッド)の選び方: 長さと硬さの黄金比
竿を選ぶ際は、長さ(レングス)と硬さ(アクション)のバランスが重要です。
① 釣り竿の長さ(レングス)を選ぶ
初心者が様々な場所と魚種に対応できる、汎用性の高い長さは**2.4m〜2.7m(8フィート〜9フィート)**前後です。
釣る場所/用途 | おすすめの長さ(フィート/メートル) | 特徴とメリット |
堤防・岸壁(汎用) | 8〜9ft(約2.4m〜2.7m) | 飛距離を出しやすく、操作性とのバランスが良い万能な長さ。 |
川・管理釣り場 | 5〜7ft(約1.5m〜2.1m) | 短いため、取り回しが良く、木や障害物の多い場所でも快適。 |
砂浜(サーフ) | 9ft以上(約2.7m〜) | 遠投が必要なため、長い竿で飛距離を稼ぐ。 |
② 釣り竿の硬さ(アクション)を選ぶ
竿の硬さは**「L(ライト)」「ML(ミディアムライト)」「M(ミディアム)」などで表記されます。初心者の最初の1本は「ML(ミディアムライト)」が最適**です。
L(ライト): アジやメバルなどの小型魚や軽い仕掛け向け。繊細。
M(ミディアム): シーバス(スズキ)やちょい投げ、重いルアー向け。パワーがある。
ML(ミディアムライト): LとMの中間で、軽いルアーから中型魚まで幅広く対応できる万能な硬さ。
迷ったら「8.6ft(2.6m)のML」を選べば、堤防でのサビキやちょい投げ、ルアー釣りまで幅広く対応できます。
3. リールの選び方: 番手とギア比で決める
リールの選び方は、主にリールのサイズ(番手)と巻き上げの速さ(ギア比)で決まります。
① リールのサイズ(番手)を選ぶ
リールの大きさは「〇〇〇〇番」という数字で表されます。数字が大きくなるほど、リールも大きくなり、巻ける糸も太くなります。
おすすめの番手 | 主な対象魚/用途 | ロッドの組み合わせ例 |
2500番〜3000番 | サビキ、ちょい投げ、シーバス、エギング(イカ)など汎用。 | 8〜9ftのMLロッド |
1000番〜2000番 | アジ、メバルなどの小型魚(ライトゲーム)向け。 | 5〜7ftのLロッド |
4000番以上 | ショアジギング(青物)などの大物狙いや遠投向け。 | 9ft以上のMロッド |
初心者の最初の1台は「2500番」か「3000番」が最も汎用性が高く、様々な釣りに対応できます。
② リールのギア比を選ぶ
ギア比は、ハンドルを1回転させたときに、糸がどれだけ巻き取られるかを示す数値です。
ギア比 | 特徴 | 初心者へのおすすめ |
ノーマルギア(PG) | 巻き上げトルクが強く、巻きが軽い。 | 最初の1台はノーマルギアが使いやすい。重い仕掛けも楽に巻ける。 |
ハイギア(HG/XG) | 巻き取り速度が速い。 | ルアーの回収やテンポの良い釣りに向くが、巻きがやや重い。 |
特別な理由がなければ、まずは巻きが軽くて扱いやすい「ノーマルギア」を選びましょう。
4. 結局、最初の1セットはこれで決まり!
初心者が海釣りの定番である「サビキ釣り」や「ちょい投げ釣り」から「ルアー釣り」まで幅広くこなせる最強の組み合わせはこちらです。
アイテム | おすすめのスペック | 理由(何ができるか) |
釣り竿(ロッド) | 長さ: 8.0〜9.0ft(2.4m〜2.7m) 硬さ: ML(ミディアムライト) | 堤防から遠投しやすく、様々な魚に対応できる最高の汎用性。 |
リール | 番手: 2500番〜3000番 ギア比: ノーマルギア | 汎用性が高く、ライントラブルが少ないため初心者でも安心。 |
ライン(糸) | ナイロンまたはPEラインの2号前後が巻かれているもの | リールに最初から巻かれているものでOK。消耗品なので慣れてきたら交換を。 |
【裏技: 最初はメーカーの入門セットもアリ!】
「とにかく早く釣りを始めたい**」という方は、シマノやダイワといった大手釣具メーカーが販売している**「初心者入門セット」も選択肢**に入れてください。
安価すぎるセットは壊れやすいものもありますが、大手メーカーの1万円前後のセットであれば、竿とリールのバランスも良く、すぐに釣りを始められるので安心です。
焦らず、ご自分の釣りのスタイルに合った道具を選んで、快適で楽しい釣りライフをスタートさせましょう!