木材の種類と選び方のポイント|用途別に失敗しないための基礎知識


DIYや家具づくり、リフォーム、住宅建築などで欠かせない素材が「木材」です。しかし一口に木材といっても、種類ごとに特徴や価格、適した用途が異なります。「どの木材を選べばいいのか分からない…」と迷う方も多いでしょう。

この記事では、木材の種類と選び方のポイント を分かりやすく整理し、用途に合った最適な木材選びができるように解説します。


木材の大きな分類

木材は大きく分けると 「針葉樹」と「広葉樹」 に分類されます。

  • 針葉樹(ソフトウッド)

    • 例:スギ、ヒノキ、マツ

    • 軽くて柔らかい、加工しやすい

    • 構造材や内装材、DIY初心者向け

  • 広葉樹(ハードウッド)

    • 例:ナラ、ケヤキ、ウォールナット、チーク

    • 硬くて重い、耐久性が高い

    • 家具や床材、高級感が必要な仕上げに適する


代表的な木材の種類と特徴

1. スギ(針葉樹)

  • 特徴:柔らかくて軽い、加工がしやすい

  • 長所:価格が安い、日本で手に入りやすい

  • 短所:傷つきやすい、耐久性は低め

  • 用途:内装材、下地材、DIY工作

2. ヒノキ(針葉樹)

  • 特徴:香りが良く、防虫・防腐性が高い

  • 長所:耐久性に優れる、見た目も美しい

  • 短所:スギよりは高価

  • 用途:建築材、浴槽、神社仏閣

3. マツ(針葉樹)

  • 特徴:油分が多く強度がある

  • 長所:梁や柱など構造材に向く

  • 短所:乾燥が不十分だと割れや反りが出やすい

  • 用途:建築材、床材

4. ナラ(広葉樹)

  • 特徴:硬くて重い、木目が美しい

  • 長所:耐久性が高く、傷に強い

  • 短所:加工が難しい、価格が高い

  • 用途:家具、フローリング、階段材

5. ケヤキ(広葉樹)

  • 特徴:日本の伝統的な高級木材

  • 長所:強靭で美しい木目、耐久性に優れる

  • 短所:重く、加工に技術が必要

  • 用途:和家具、建具、寺社建築

6. ウォールナット(広葉樹)

  • 特徴:黒みがかった落ち着いた色合い

  • 長所:高級感がある、強度と加工性のバランスが良い

  • 短所:高価、入手しにくい場合がある

  • 用途:高級家具、床材、テーブル天板

7. チーク(広葉樹)

  • 特徴:油分を含み、水や虫に強い

  • 長所:耐水性・耐久性が非常に高い

  • 短所:高級材のため価格が高い

  • 用途:船舶、ガーデン家具、浴室材


木材を選ぶときのポイント

  1. 用途に合わせた強度と耐久性を確認

    • 家具:広葉樹(強度・耐久性重視)

    • 建材:針葉樹(加工性・コスト重視)

  2. 見た目(木目・色合い)を考慮

    • ナチュラルで柔らかい印象 → スギ・パイン

    • 高級感・重厚感 → ナラ・ウォールナット

  3. 価格と入手のしやすさ

    • DIYや大量使用 → スギ・パインなどコスパ重視

    • 一点ものや高級家具 → ウォールナット・チークなど

  4. 加工のしやすさ

    • 初心者は柔らかい針葉樹がおすすめ

    • 上級者やプロは広葉樹で本格的な仕上げ

  5. 設置場所の環境

    • 屋外 → 耐水性のあるチークやヒノキ

    • 室内 → 好みのデザインや手触りで選択


まとめ

木材選びは「種類の特徴」と「用途」をしっかり理解することが大切です。

  • 針葉樹(スギ・ヒノキ・マツ) → 加工しやすく建材やDIY向け

  • 広葉樹(ナラ・ケヤキ・ウォールナット・チーク) → 強度と高級感があり、家具や床材に最適

価格や見た目だけでなく、耐久性・用途・環境 を考慮して選ぶことで、長く愛用できる木製品に仕上がります。

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