憧れのイギリス生活!現地のお家事情と理想の住まいを叶える秘訣
「いつかイギリスのような素敵な家に住んでみたい」「イギリスの古い住宅はどうしてあんなに魅力的なの?」と、異国の住まいに心を躍らせている方は多いのではないでしょうか。一方で、実際に住むとなると「冬の寒さはどうなの?」「メンテナンスが大変そう」といった不安も尽きないものです。
イギリスの住宅は、単なる建物以上の価値を持っています。親から子へ、そして次の世代へと受け継がれる「ヴィンテージ」としての魅力。この記事では、イギリスの家の種類から、日本でも取り入れられるインテリアのコツ、そして長く愛着を持って住み続けるための具体的な知恵を詳しく解説します。
イギリスの家の種類を知る:伝統的な4つのスタイル
イギリスの街並みを形作る住宅には、主に4つの形式があります。それぞれに歴史的背景があり、住み心地や資産価値も異なります。
1. デタッチド・ハウス(一戸建て)
日本の一戸建てに最も近い形態ですが、イギリスでは広大な庭やガレージがセットになっていることが一般的です。プライバシーが確保されており、不動産市場でも最も高値で取引されます。
2. セミ・デタッチド・ハウス(2軒1棟)
1つの大きな建物を中央の壁で2つに仕切った、ニコイチの住宅です。隣人と壁を共有しているため、一戸建てよりも価格が抑えられ、イギリスで最もポピュラーなファミリー向けの住居形式です。
3. テラスド・ハウス(列状住宅)
同じデザインの家が何軒も横に繋がっているスタイルです。産業革命時代に労働者向けに建てられた歴史があり、都市部では非常に一般的です。端の部屋は「エンド・オブ・テラス」と呼ばれ、窓が多くなるため人気があります。
4. フラット(集合住宅)
日本でいうマンションやアパートです。重厚なビクトリア様式の建物を内部だけリノベーションして分割した「コンバージョン・フラット」は、古い外観とモダンな内装が融合しており、若者に高い支持を得ています。
なぜイギリスの家は価値が下がらないのか?
日本の住宅が築30年ほどで価値がゼロに近づくと言われるのに対し、イギリスでは築100年以上の「アンティーク物件」の方が高値で取引されることも珍しくありません。
メンテナンスこそが最大の娯楽
イギリスの人々は、週末になるとホームセンター(DIYショップ)へ通い、自分で壁を塗り替えたり、庭の手入れをしたりすることを楽しみます。自分たちで手を加えることで「家の価値を育てる」という意識が根付いているのです。
保存状態による資産価値の向上
「オリジナルの暖炉が残っている」「窓枠が当時のデザインのまま」といった要素は、売却時の大きなプラス査定になります。古いものを壊すのではなく、修復して使い続ける文化が、不動産価格の安定に寄与しています。
イギリス流インテリアを日本で再現するポイント
「今の日本の家をイギリス風にしたい」という方に向けて、すぐに取り入れられるエッセンスを紹介します。
温かみのある照明設計
イギリスの家は、天井に大きなシーリングライトを一つ付けることは稀です。代わりに、フロアランプ、テーブルランプ、壁掛けのブラケットライトなどを部屋のあちこちに配置し、多灯分散で光のグラデーションを作ります。
「カントリー」と「モダン」のミックス
伝統的なオーク材の家具に、あえて現代的なアートやカラフルなクッションを合わせるのが現代のイギリス流です。特に、ウィリアム・モリスに代表されるボタニカル柄の壁紙やファブリックは、一点取り入れるだけで一気に雰囲気が変わります。
窓辺のデコレーション
イギリスでは窓辺を「小さなステージ」と考えます。お気に入りの写真立てやキャンドル、観葉植物を並べることで、外を通る人にも楽しんでもらうという精神があります。
実際に住むなら知っておきたい「快適さ」の裏側
憧れだけでなく、現実的な機能面についても触れておきましょう。
セントラルヒーティングの重要性
イギリスの冬は長く冷え込みますが、家の中は非常に暖かいです。これは「セントラルヒーティング」という、家中の壁に設置されたパネルヒーターに温水を循環させるシステムが普及しているためです。乾燥しにくく、家中が一定の温度に保たれるため、ヒートショックのリスクも低減されます。
二重窓(ダブル・グレイジング)
古い外見を保ちつつ、窓ガラスだけを最新の断熱性能を持つ二重窓に変えるのが一般的です。これにより、騒音対策と断熱性能を両立させています。
英国式の家づくりを日本で実現するためのチェックリスト
注文住宅やリフォームで「イギリスらしさ」を追求する場合、以下のポイントを建築家や施工業者に相談してみてください。
レンガや石材の質感: 本物のレンガタイルを使用するか、風合いのある塗り壁を選択する。
玄関ドアのこだわり: 鮮やかな色(ブリティッシュグリーン、ネイビー、ボルドーなど)の重厚なドアを選ぶ。
モールディング: 天井と壁の境界線や、腰壁に装飾を施すことで、空間に立体感が生まれます。
コンサバトリー: ガーデニングを楽しむためのサンルームを設置すれば、自然と調和した豊かな暮らしが手に入ります。
まとめ:家は「育てるもの」という考え方
イギリスの家から学べる最大の教訓は、家は完成した時がピークではなく、住みながら磨き上げていくものだということです。たとえ小さなアパートでも、壁に好きな色を塗り、お気に入りの椅子を置き、花を飾る。その積み重ねが、あなたにとっての「理想の家」を作り上げます。
使い捨ての文化から、良いものを長く大切にする文化へ。イギリス式の住まいに対する考え方を取り入れることで、日々の暮らしはより豊かで、深い味わいのあるものになるはずです。