DIYで作るリビング収納棚のアイデア｜おしゃれで機能的な空間を叶える設計のコツ

「リビングがどうしても散らかってしまう」

「既製品の棚ではサイズが合わず、デッドスペースがもったいない」

家族が集まるリビングは、家の中で最も物が集まりやすい場所です。テレビ周りの小物、書類、子どものおもちゃ、趣味のアイテム……これらをスッキリ、かつおしゃれに収納するには、DIYによる「オーダーメイドの収納棚」が最高の解決策になります。

この記事では、初心者でも挑戦できるリビング収納のアイデアから、空間を広く見せる設計のポイント、さらにはプロ級の仕上がりに見せるためのテクニックを詳しく解説します。

1. リビング収納DIYで失敗しないための「3つの鉄則」

いきなり材料を買いに行く前に、まずはリビング特有の設計ルールを押さえましょう。

奥行きを欲張らない： リビングを圧迫しないためには、棚の「奥行き」が重要です。文庫本や小物なら20cm、雑誌やA4ファイルなら30cm程度が目安。必要以上に奥行きを出すと、部屋が狭く見える原因になります。
「見せる」と「隠す」の黄金比： 全てを隠すと圧迫感が出て、全てを見せると散らかった印象になります。「隠す8：見せる2」の割合で設計すると、生活感を抑えつつ、お気に入りの雑貨が映える空間になります。
コンセント位置の確認： 壁面に大きな棚を作る際、忘れがちなのがコンセント。充電ステーションを兼ねる場合は、棚板にコードを通す穴（配線孔）をあらかじめ設計しておきましょう。

壁を傷つけずに柱を立てられるパーツ（ラブリコやディアウォール）を使ったアイデアです。

同じサイズの木箱（ワイン箱やリンゴ箱風）をいくつか作り、スタッキングするスタイルです。

窓下の低い壁面を利用した横長の収納棚です。

「棚を作ったけれど、中がぐちゃぐちゃ」を防ぐためのテクニックです。

市販のインボックスを活用： 無印良品やニトリ、100円ショップの収納ボックスのサイズに合わせて、棚の「内寸」を設計します。これが「シンデレラフィット」を生み出す秘訣です。
可動棚にする： 側板に棚受けレール（ガチャ柱）を取り付けることで、収納する物の大きさに合わせて後から高さを変更できます。

DIY特有の「手作り感（チープさ）」をなくし、高級感を出すためのポイントです。

木材の選び方： 安価なSPF材も良いですが、天板に「アカシア」や「オーク」の集成材を使うと、一気に家具としての格が上がります。
オイルステインで深みを出す： 塗装は「塗る」のではなく「染める」イメージで。ワトコオイルやブライワックスを使うと、木目を活かした美しい質感に仕上がります。
面取り（めんとり）を丁寧に： 角を少し丸める「面取り」を丁寧に行うだけで、手触りが良くなり、見た目も既製品のように端正になります。

リビングの収納棚をDIYすることは、単に物を片付ける場所を作るだけでなく、家族の暮らしに最適化された「居心地の良い空間」をデザインすることそのものです。

まずは小さな壁掛け棚や、コーナーラックから始めてみてください。自分で作った棚に、お気に入りの本や植物が並んだ瞬間、リビングはあなたにとって最も大切な場所に変わるはずです。